蛍光灯がだいぶ薄暗くなってきました。
もちろん蛍光管を取り換えれば明るくなるでしょうけど、そろそろLED化したいところ。
すでに我が家では数少ないレガシィ照明になってきました。
他の部屋のシーリングライトは次々と市販のLEDタイプに交換したのですが、その一方で自分の部屋については手作りしたいと思っていました。
ソーラーパネルを導入したらインバータ電源を通さずに接続できるかな、みたいな夢を見ているわけですが、果たして実現するかどうか。
しかしながら、LEDの発光効率と単価を考えると、自作するほうが高くつくので、安くなってきたアイリスオーヤマあたりのLEDシーリングライトにしちゃおうかなぁ、と思っていました。
ところが100均で12SMDを搭載したLEDランタンライトが手に入るようになったので、これを利用すればとんとんくらいで自作できそうな流れになってきました。
ならばやってみよう、と思い立ちました。
さっそくLEDランタンライトを買い占め。
キャンドゥとダイソー、4件回って16個確保。
受け入れ検査じゃないけど、一応ひとつひとつ電池を入れて動作確認してみると、点灯しないとかスライドスイッチが滑らないなど不良品が3点。不良率高!
点灯しないのはリード線の半田ちょん付けが下手くそで取れてるだけ。スイッチもツマミのバリが引っかかってるだけ。ではあるけど、素人さんには対処できないわけだからアウトな品質です。
まぁわたくし的にはSMDはすべて生きていたので無問題です。
中からSMD基板を取り出し、どう使うか考えます。
電源、リモコン、取り付け手法等々検討。
ちなみにプラスチックのガワはそのまま捨てるのは地球に優しくないので、床下に敷く板の脚として余生を送ってもらうことにします。
電源は5Vで行くことにしました。
amazonで中華製5V8A電源が1000円ほどで手に入ります。さらに4ch赤外線リモコンリレーも1000円ほど。安いねぇ。届くまで時間がかかるけど。
SMD基板の固定にはユリヤねじという指で回して締めるねじを使うことを考えました。
頭がプラスチックなのでショート防止になります。
ただ基板の穴が6mmあるので、3mmのねじ部分が基板に当たらないように中心付近へ誘導する方法を考えました。
6mm-3mmの隙間を埋めるために木工ボンドを塗って乾かすことでビニールっぽいスペーサーを作り出します。柔らかいのでねじを締めていけば勝手に隙間を埋めてくれるかな、と。
リモコンリレー基板はプラスチックのスペーサーでねじ留めするつもりでしたが、ホームセンターに置いてなかったので、代わりに貫通化粧ナットというものを買ってきました。
ねじが回せる程度にナットを緩めた状態で取り付ける必要がありますが、代用にはなりました。
ざっと計画ができたので、蛍光灯を天井からはずし、分解していきます。
我が家のザ、ラスト・ケーコートー、さらばぢゃ!
蛍光灯。昔の人はよく考えたよなぁ。さらにインバータ。素晴らしい技術だなぁ。
東芝のインバータ蛍光灯。とてもすっきりした作りで分解しやすい。
引っ掛けシーリングからつながる電源コードを残してすべてのパーツを撤去しました。
電源コードには圧着端子を取りつけます。
これ一応電気工事士の仕事ね。
そして電源を届く位置に置いて、他のパーツもレイアウトしてみます。こんな感じかな?
とりあえずSMD基板は均等に配置できる12枚で行ってみます。
12個のユリヤねじの付け根に木工ボンドを塗って乾かす間に、ねじ穴を切っていきます。
今回のために入手したねじタップと下穴用のドリルビット
2.5mmの下穴を開け、ねじタップでねじ山を切ります。
電動ドライバーがあればいとも簡単にたくさんのねじ穴を作り出せます。
電源、リモコンリレー基板、SMD基板を取りつけるねじ穴が開きました。
乾いた木工ボンドを、SMD基板の穴に合うように爪で整えます。
これをいましがた開けたねじ穴にねじ込んでいきます。
しかし、締めてみるとボンドを塗った部分から先は思いのほかねじが硬くて締められません。
読みが甘かった・・・ということで不要部分にカッターを入れ、チマチマとボンドを一部はがしていきました。
めんど! ×12
できたぜ、ってことでさっそくねじ止め。
いい感じ。
セメント抵抗は耐熱性のあるインシュロックで固定します。鉄板に密着させることで放熱をよくする狙いもあります。
最終的にダイオードに変えましたが放熱を考慮して固定するのは同じです。
さて。
コーヒーでも飲んで一息ついてから、
マイナス側から配線していきます。
プラス側は電源から電流制限抵抗として1Ω10Wのセメント抵抗4本、さらにリモコン制御のリレー4個を介してSMD基板に接続。
配線ができたので、さっそくAC100Vに接続。
おー、なかなか明るいんでないかい?
リモコンでON/OFFもできる。
リレーの動作音が実験的な感じ丸出しだけど。
今どきライトのON/OFFごときでカチカチ言わないよね。まぁいいや。動作は完璧。
全灯状態でセメント抵抗の端子電圧を測定すると、1.35V。1本あたり2W弱トータル約7.5Wが熱に変わっている。それ以外にもSMD基板上のチップ抵抗でも少し消費しているんです。両端電圧を見ると0.5V。
これはちょっと無駄かな、と思うので、セメント抵抗はやめにしてダイオードの電圧降下を利用する形に変更します。
6A10という1000V6Aのシリコンダイオードを2本直列にしてさらに4回路分用意します。
改めて降下電圧を測定すると1.45V。
SMD基板上のチップ抵抗の両端電圧を見ると0.4V。
いくぶんマシになりました。
ダイオードに変えても発熱はありますがだいぶマシになりました。
でもこのちょっとした差が超寿命化には欠かせないんです。
ということで、完成かな。
天井に設置して引っ掛けシーリングアダプタに取り付け、コードを接続。
壁のスイッチ、オン!
いいじゃん。んーでもちょっと暗い?
セードを被せてみると、やっぱいまいち暗いかなぁ。
4畳半だったらよさげだけど6畳なので。
ということで、次の記事でSMD基板を追加します。
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