ショパン「雨だれ」




ここ数日、aiwaのスピーカー「SX-LFD5」にはまっています。

マトリックス・スピーカーと再会した影響ですね。
久々に沼にはまったっぽい。小さい沼ですが。

MDミニコンポ「CX-LFD5」に付属のスピーカーなのですが、これがなかなかいい音を出すんです。
どこかのサイトでDALI ZENSOR1と比べても遜色ない、と書かれていたのを見て思い出しました。
うちにもあるよな。

娘の部屋にあったのを奪ってきてFX-98Eにつなぎます。

ソースはmora qualitasのデジタル音源をTopping E30でアナログ変換して出力。

改めて聴いてみると、やはりなかなか。
もう20年も前の製品なんですけどね。

バスレフポートからポンポン音が出てくるスピーカーです。

小さいなりに安いなりに箱鳴りを積極的に利用して低音を強化しているわけですが、それがうまくはまっていて、低音に多少のクセはあるもののけっこう心地いい響きになっています。

これ、そこまで意図して設計していたとしたらたいしたもんだと思いますね~。
いや、アイワの設計陣なら在り得るな。

もっと金かけて作らせてたら、世界に冠たるスピーカーメーカーになっていたかも知れません。

私が入社する前の製品ですが、フロア型のSC-62なんか見てるとそう思いますもん。
SC-47, SC-50, SC-61など、2ケタ番台は特に設計に強いこだわりを感じます。

カセットデッキやラジカセで名を馳せる前は、放送用マイクやスピーカーで評価を得ていたメーカーですから。
SC-1、とかあったのかな? 初代ってどんなだっただろう。

そんなことを考えながら、曲を変えていきます。
ドラムをベースにしたポップスやロックはそつなく小気味よく鳴らします。

で、クラシックなんかはどうかな、と思ったとき。
mora qualitasで「雨の日のクラシック」という特集を組んでいるのが目に留まります。
うん、これから梅雨だしね。

ということで開いてみると、いちばん上に

ショパン: 前奏曲第15番 変ニ長調 「雨だれの前奏曲」 Op.28-15  [HR]
横山 幸雄

とあったので、再生。

私、クラシックは詳しくないのですが、あぁ、この曲ね。わかります。
柴公園の第5話「えいご」はこの曲からはじまりました。

でも、私個人の感覚ですが、記憶している雨だれより少~しテンポが速い気がする。
ちょっと違和感が。

で、
ショパン 雨だれの前奏曲 op28-15
で検索をかけ、ほかの演奏者の「雨だれ」を聞いてみます。

いちばん記憶に近かったのが、これ。

24の前奏曲 作品28 第15番変ニ長調「雨だれ」  [HR]
河村 尚子

これこれ。落ち着きます。
ハイレゾだし、いいね。

ですが、演奏としてもっと気なった「雨だれ」がありました。




前奏曲 変ニ長調「雨だれ」Op.28-15(ショパン)
エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)

名前から推して、ロシアの演奏家でしょうか。
調べたらポーランド生まれの女性ピアニストでした。

これ、鳥肌とまでは言いませんが、まじ素晴らしいと思いました。

旋律と和音がずれるんです。
つとーん、つとーん、って。
それが、なんとも言えない雨っぽい雰囲気を醸し出すんですね~。

繰り返しますが、私、クラシックは詳しくないのです。
ましてやピアニストでもなんでもない。

譜面がどうなっているかなんて知る由もない、です。

でも、ショパンが言いたかったのはこういうことなんじゃないか、
それを演奏家として表現したんじゃないか、と思うんです。

ハイレゾとか、音がいいとか、そういうことが音楽じゃない

と久しぶりに思ったので、SX-LFD5ではなく「雨だれ」を記事のタイトルにしてみました。

たまたま偶然聴いた雨だれ。
ちょっと違和感、から素晴らしい演奏に出会うことができました。

気になった方は、ぜひ、「エヴァ・ポブウォツカの雨だれ」を聞いてみてください。

演奏時期によって違いがあるかも知れませんが、私が聴いたのは、ジャケットがショパンの肖像になっている「ショパン 人気曲ベスト35」という複数アーティストによる演奏が収められているアルバムの5曲目に収録されているバージョンです。

聴けば誰でもわかると思います、たぶん。

まさしく、梅雨にぴったりの一曲です。

5月27日追記:


また聴きたい、と思ったので、mora qualitasを開き、
ショパン 雨だれの前奏曲 op28-15
で検索をかけてみると、「エヴァ・ポブウォツカの雨だれ」がだんだん上のほうに表示されるようになってきました。

再生回数を検索結果に反映しているようで。

mora qualitas、けっこう優れものです。


こんどは「ショパン 人気曲ベスト35」のほかの収録曲が気になったので、1曲目から聴いてみよう、と思ったら、

1 即興曲 第4番 嬰ハ短調 作品66「幻想即興曲」(遺作)(ショパン:即興曲(全曲))
エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)

カッちゃんが死んじゃって、カッちゃんがPioneerとおぼしきステレオでよく聴いていたタッちゃんにとっては頭の痛くなるクラシックをタッちゃん柄にもなくかけて、そして、そして、ボリュームを最大にしてベッドに突っ伏す。
そしてそのとき南は鉄橋の上を電車が轟音を立てながら走るその下の橋げたにもたれかかり涙を流す。
そんなシーンが呼び起こされる曲です。

その後も、霊安室での「死んでるんだぜ、それで」とか、試合が終わったら南を病院に向かわせるよう原田に伝えてタッちゃんがタクシーで走り去るシーンとかが次々に思い出される曲のオンパレード。

タッチのオリジナルサウンドトラックか!と。

かと思えば太田胃散。

音がいいとか、ではなく、もはや人生そのものだな、と。

いやぁ、音楽って、本当にいいものですね。ではまた。




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