Back to the Future のワンシーン
まずはこちらをご覧ください。
タイムスリップした1955年。ひょんなことから歴史の流れを変えてしまったマーティ。父ジョージと母ロレインが付き合ってくれないと自分の存在が消えてしまう、ということで、誘うなんて絶対絶対できないと言い張っていたジョージを一夜にして誘うように仕向けた、物語の中でも肝になるエピソードでした。
このシーンで登場する重要アイテムが、1985年当時爆発的に普及しはじめていた「ヘッドホンステレオ」。
AIWA CassetteBoy HS-P7
BTTFで採用されたのがアイワ カセットボーイ HS-P7 シルバーでした。米国市場ではHS-P02mkIIという型番でした。
日本ではHS-P5からインナーイヤータイプのヘッドホンが付属していましたが、米国ではまだ通常の軽量オープンエア型ヘッドホンが付属していました。
寝ているジョージの耳に装着するのには通常のヘッドホンのほうが明らかにやりやすいので、ちょうどよかったと言えるでしょう。
と、ここまでは映画を観ているだけで簡単にわかります。
では、ヴァン・ヘイレンの曲が入ったカセットテープはどのメーカーのものだったでしょう?
これはさすがに観ているだけではわからなかったかと思います。
でもコマ送りしてカセットテープが見える瞬間で停止すると、ピンストライプが特徴的なラベルを確認することができます。
maxell UD
まぁそれだけじゃよほどのカセット通じゃなければわからないとは思いますが、答えは日立マクセルのUD。BTTFファンがすでに調べあげていて、ネットを嗅ぎ回ると出てきたりします。
しかしUDもたびたびモデルチェンジしており、いくつかバージョンが存在します。
古いバージョンはデザインが異なります。
これも答えは第2世代のマイナーチェンジバージョンになります。
ね? これで間違いないでしょ?
しかしここで更なる疑問が。何分テープだったのか?
どうもネット上では90分テープだったような雰囲気なんですが。
でもね。C-90はハブが青いんです。
先ほどの写真でもご確認いただけますが、UD90は前の世代でもハブは青いんです。
しかし、映像を確認するとハブの色は白に見えるんですよね~。
ちなみにC-120は黄緑色のハブとなっています。
ハブが白いのはC-46かC-60です。さてどっち?
そこで、テープ窓が映る瞬間をコマ送りして表示し、同じような角度、同じような光加減、という状態を作り出して比較してみました。
その結果、C-46は明らかにテープが少なく、C-60以上であることが判明しました。
これね~、まとめると簡単なんですが、テープの上側だけ、月明かりのような光を当てなきゃいけなくて、意外と大変でした。
写真ではC-120が最も近いように見えますが、ハブのがたつきがあるため、たまたまそのように写った感じです。
C-60に対し、C-90、C-120は段階的にテープ厚を薄くしているため、トータルの厚さはほとんど変わりません。
ということで話をまとめると、C-60が正解、となります。
ただ、米国ではハブが白いC-90が販売されていた可能性もあり、BTTFファンの調査結果は間違いだ、とまでは言えないことを申し添えておきます。
ともあれ、日本で再現するならC-60、ですね。
EDWARD VAN HALEN シール
で、これにシールを貼らないといけません。
“EDWARD VAN HALEN”っていう。
字体も同じじゃないと雰囲気出ないよね、ってことで、映像から持ってくることにします。
テープのタイトルが映っているところで画面キャプチャを取って、Androidの標準アプリ「フォト」に読み込みます。
切り抜きの中に、四隅を選択して切り出す機能があります。
これを使うと、斜めになった対象から長方形に修正した画像を取り出すことができます。すごいですよね。
ここまでできれば、あとはコントラストを上げたりガンマ訂正したりして整えます。
切り出して縮尺をあわせてシールにプリント。
ダイソーの貼ってはがせるラベル用紙に印刷しました。
はっはっは。切って貼って。
できました。
ばっちり。雰囲気出まくり。
4種類すべて作りました。
テープの長さが変わっても、C-60、C-90、C-120はほとんど同じ厚みなのが再認識できました。
Out The Window
テープには、ジョージに聴かせるヴァン・ヘイレンの曲を入れましょう。
YouTubeに「Out The Window」フルバージョンがアップされています。
お好みで映画で使われた部分だけカットして入れてもいいでしょう。
HS-P7 BTTF set
ということで締めくくりは、HS-P7とヴァン・ヘイレンのテープ、それに軽量オープンエアーヘッドホンをセットにして、記念撮影です。
やた!
ん~でも、いまいち殺風景かなぁ。
これでどうだ!
いいね~楽しいねぇ~!
コメント