α用Eマウントレンズ、「SEL50F18F」と「SEL50F18」は似て非なるレンズです。お間違えなきようご注意を。違いを解説




α用Eマウントレンズに、非常に似た品番のレンズがあります。
「SEL50F18F」と「SEL50F18」
後継機?と思うくらい名前は似ていますが、けっこう異なるレンズです。

これからソニーのαシリーズを使っていこうという方のために、転ばぬ先の杖、間違えて買ってしまうことがないように、と思い、違いを解説してみました。

「SEL50F18F」と「SEL50F18」

いずれもエントリークラスのレンズ、いわゆる撒き餌レンズの部類に入るもので、かつ50mm単焦点というスタンダードな標準レンズということもあり、手始めに検討する方が多いことと思います。
お値段的にも他のフルサイズ対応レンズは高価ですし。

が、見ての通り、最後の「F」が付くか付かないかで形状からして異なるレンズなのです。

レンズの側面、カメラに装着したとき上面に来る部分を見ると、
「SEL50F18F」は「FE 1.8/50」
「SEL50F18」は「1.8/50」のあと「Optical Steady Shot」の文字が入っています。

最後の「F」はフルサイズ対応という意味です。
「FE」も意味は同じで、フルサイズ対応Eマウントレンズ、を表しています。
なので、「SEL50F18」はフルサイズ対応ではありません。APS-Cセンサー搭載機種用のEマウントレンズ、ということになります。

また、「Optical Steady Shot」はレンズ内手振れ補正機能内蔵という意味です。




レンズ前面にも同様の文字が入っています。
OSSは「Optical Steady Shot」の略です。

φ49はフィルター径が49mm、0.45mと0.39mは最短撮影距離、になります。

「SEL50F18F」はフルサイズセンサー対応ですのでα7シリーズで問題なく使えます。
フルサイズ機用のレンズはα6000などのAPS-C機で使用しても問題ありません。

ではAPS-C機用の「SEL50F18」をフルサイズのα7に装着するとどうなるのか。

そこはおなじEマウント機器どうしですので、レンズとボディで通信をおこない、自動的にAPS-Cの画角で撮影してくれます。
結果、問題なく使える、と言えば使えるわけですが、APS-Cサイズに解像度を落としての撮影になることを理解していないと、がっかりすることになるでしょう。
フルサイズで撮っていたつもりがAPS-Cサイズなんだけど?どうして?なんで?壊れた?ってことになる。

ということで、「F」がついていない「SEL50F18」はα6000などのAPS-C機で使用するために設計されたレンズ、ということになります。

「SEL50F18」は焦点距離50mmのレンズではありますが、APS-C機で使用すると75mm相当の中望遠になり、人物撮影/ポートレートに適したレンズ、になります。
しかもレンズ内手振れ補正機能付きですので、手持ち撮影に適していることもあわせてポートレートに向いていると言えるでしょう。

そういうレンズだと割り切って、APS-C画角でいいから中望遠で手ぶれ補正を効かせた撮影をするためにフルサイズ機に装着する、というのは、もちろん「アリ」です。

一方、「SEL50F18F」はフルサイズ機で使うことはもちろん、APS-C機でも使い回せる汎用性の高さがあります。
が、はなからAPS-C機でしか使うことがないのであれば、「SEL50F18」を買ったほうが手ぶれ補正がついている分扱いやすいです。
最短撮影距離も「SEL50F18F」45cm、「SEL50F18」39cm。6cm寄れます。

いづれフルサイズに移行する計画があるなら、先を見据えて「SEL50F18F」にするのも「アリ」でしょう。

ただし、AFの動作音が大きめです。
「SEL50F18」のほうが静かでスピーディー。
よく考えて決めましょう。




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