国産初デッキ アイワ TP-1009 / これが証拠だ! TEAC A-20は国産初なんかじゃない ②雑誌・カタログ調査編 参考資料の画像あり 国産初の証明 – 上行工房




国産初のカセットデッキはアイワTP-1009であり、ティアックA-20は国産初のカセットデッキではないことを証明する「国産初の証明」。


「人間の証明」「野生の証明」に続くシン証明シリーズ3部作
にしてもらえる、わけないか~。

ワル乗りはさておき、

国産初のステレオカセットデッキ、アイワ TP-1009は、1968年2月20日~25日に札幌市の北海道新聞社ビルにて開催された北海道オーディオフェアの会場にて動作を実演している様子が公開され、その後1968年4月に発売されました。

一方のTEAC A-20は1968年5月10日にホテルニューオータニで開催された新製品発表会において試作機がお披露目され、ラジオ雑誌各社が7月号で報じましたが、8月には「近日発売」の文字が入ったカタログを配布。実際に発売されたのは12月前後と推定されます。

調査を進めていく中で、A-20を開発したTEACの技術者(開発2部2課)の方がラジオ技術8月号に書いた記事に行き当たりました。
そこにはすでに他社が販売していることを認識している一文が。TEAC設計者側も自社が一番手ではないことを知っていました。

となると、ティアックのわずか1枚のwebページ
・国産初のカセットテープデッキ – The History of Sound & Recording
https://www.teac.co.jp/jp/contents/history-a-20
単にこのページを作成した人物が問題を引き起こしており、それによって日本オーディオ協会の記事までが捻じ曲げられてしまっている。

結果としてアイワの名誉を20年以上に渡って毀損している。

ということがはっきりしました。

いいですか、
TEAC A-20は国産初のカセットデッキではありません!
お間違いなきようお願いいたします。

 

・前回の動画

国産初のステレオカセットデッキ、アイワ TP-1009 製造55年完動 ・・・なんですが、ネットではTEAC A-20が国産初? これは聞き捨てならん!ということで ①既成事実確認編 – 上行工房
https://youtu.be/FSRcIBKCPNk?si=MbP7_KtswmTGZtWg

・続編の動画

源流カセットデッキ探訪記 最終回 国産初はこちらだ!AIWA TP-1009 国産初のカセットデッキとしてカセットの普及活動にも貢献していたことやTEACのラジオ技術至上主義まで赤裸々に – 上行工房
https://youtu.be/Q11x3s7s9_Y

・ビデオ工房トパーズさん公開

アイワ1968年のカタログを引用させていただきました。
http://www.video-koubou-topaz.jp/AIWA-BOOMBOX-1968.html

●参考資料

ラジオ技術 1968年4月号

第4回北海道オーディオフェアが1968年2月20~25日に札幌市・北海道新聞社ビルで開催された。

北海道オーディオフェア アイワブース

我ながらよく下の矢印に気づいたと思って・・・
矢印の上にはTP-1009。矢印には「只今 この機種で 演奏中」と書かれているように見える。

2月に動作しているならば4月に発売できて当然でしょう。
おそらく撮影者も、カセットとは思えない良音に興奮を感じつつ、現場の状況をリアルに伝えようと画角を決めてシャッターを切った中の1枚なのだろうと思います。
デジカメなんてない時代の、貴重な銀塩写真の1コマ。
ありがとう。
56年の時を経て私には伝わりましたよ。

ラジオ技術 1968年6月号

折込ページ「市販ステレオ・4トラック・テレコ/カセット・テレコ一覧表」1ページ目 掲載写真はオープンリールのみ

6月号は6月1日発売なので、遅くとも1968年5月時点、おそらく4月には、アイワTP-1009は市販されている。

そして次回動画で証拠となる新聞記事が公開されました。

2ページ目。 3ページ中でカセットデッキの写真は、アイワTP-1009のみだ。

3ページ目。 やはり写真はオープンリールのみ。

1968年5月時点でティアックはオープンリールデッキしか取り揃えていない。

ラジオ技術 1968年7月号

ティアックは1968年5月にホテルニューオータニで新製品発表会を行いA-20を発表しているが発売はまだ先のこと

新製品発表会でお披露目されたA-20だが、まだ試作段階であることがありありとしている

ラジオ技術 1968年8月号

P.222 ティアック技術者によるA-20の解説記事

ティアックの技術者は開発段階で他社製品がすでに市場に出ていることを把握していた

ティアックの社員である技術者自身が、開発段階で他社製品がすでに市場に出ていることを把握していたことが明らかになりました。彼らもまさか未来の社員が嘘をかたるとは思っていなかったことでしょう。遅れてもいい製品を世に出すことだけを考えていたことが伺えます。

スイングジャーナル、音楽の友 9月号、10月号

各誌1968年9月号からこの広告が掲載されている

ラジオ技術 1968年12月号

TP-1009とA-20の比較 カタログスペックはどうあれ、実測値で見てアイワのほうが安定走行している

カタログではライバルを上回っているかのような数値を並べることができても、第三者の測定結果がアイワのカセットメカニズムの安定性を明らかにしていました。

スイングジャーナル 12月号

1968年12月の広告から周波数特性が15,000Hzに伸びている 録再ヘッドを最新型に置き換えたと考えられる

TEAC A-20 単品カタログ

A-20単品カタログ 1968年8月時点で「近日発売」であり、まだ販売されていない

このカタログがティアック自らA-20は国産初ではないことを示しています。

右下に「0868」  1968年8月現在のカタログ

A-20は1968年8月時点では「近日発売」となっており、4月に発売されたアイワTP-1009からはかなり遅れていることが明確になっています。

● 電波新聞の記事をテキストに起こしました。
アイワ、国産初のステレオカセットテープデッキ TP-1009を発売 記事全文 – 電波新聞1968年3月28日15面




★字幕データ

こんにちは 源流カセットデッキ探訪記のウエイクです
前回の動画では国産初のカセット
デッキはアイワTP1009であるにも関わらず
ネットで検索するとTEAC A20が国産初として
表示されるという現状を紹介しました
私の場合 2000年から20年ほどですかね
オーディオとはちょっと距離を置いた生活を送ってます
コロナ禍になってオーディオの世界に
戻ってきたようなところがあるんですね
でそしたら20年前はアイワが
国産初のカセットデッキを作っていた
という話だったはずが、いつの間にか現状変更
させられてしまっているような状況に見受けられます
皆さん バックトゥザフューチャー
ご覧になった方多いと思うんですけど
パート2で 例のスポーツ年間が原因で
過去の歴史が書き換えられてしまっているという
そんな感じがしますね
ビフが牛耳る1985年に 2015年から戻てきたマーティの 気分ですよね
これはどげんかせんといかん ということで
過去に戻って正しい歴史を紐解くことにしましょう
それで早速なんですけども視聴者の方から情報いただきまして
1980年前後のアイワカセットデッキカタログに
日本初のステレオカセットデッキを当社が製造販売した
という記述があった という情報いただきました
で早速わたし手持ちアイワカセットデッキのカタログ
見てみました ところありました
1978年11月のカタログですね
開きますとアイワがカセット デッキの心を語ります
ということでね
真ん中左下の辺りにありますねTP-1009
昭和43年日本で最初にカセットデッキを開発したアイワ
そのカセットデッキ 作りの思想
それを形に表す技術力ノウハウ
ということでアイワ自身も
日本で最初に カセットデッキを作ったのはアイワだと
そのように自認してるわけですから
やはりこれはアイワが潰れてしまった以降に
現状変更させられているという状況だと思いますね
死人に口なしというところでしょうかね
さあそれじゃどうやって過去を調べようかと考えた時に
1番最初に思いついたのはラジオ雑誌ですね
過去のラジオ雑誌を手に入れて
調べてみようと思いました
まあ一部 一般誌も含め1968年の雑誌を
だいぶ集めてみました
ラジオ技術
無線と実験
音楽の友
スイングジャーナル
初歩のラジオ
ステレオ
プレイボーイ
週刊朝日
この他にもNHK出版の電波科学も
1968年1年分を取り寄せて調べています
これね1年分って簡単に言いますけど
大体相場が6000円ぐらいなんですよね
もう本当これだけでも結構貧乏になりました
までも調べたいという気持ちがまさってしまったので
仕方ないですね 大体あの映画なんかで
登場人物として出てくる研究者って
大体貧乏ですよね
こういうことですよね
私財を投げ打って研究に当ててしまうというね
だから貧乏なんですね
まそんな話は置いときまして 早速
研究成果をご紹介していきたいと思います
調べ方としてはやはりラジオ雑誌でも最大手の
ラジオ技術から見てったわけなんですけども
ここでは時系列で紹介して いきたいと思います
まずはラジオ技術の4月号からですね
ちなみに1月から3月については無線と実験であるとか
スイングジャーナル音楽の友などには
アイワのオープン リールデッキの
広告は出てましたけども
今回のカセットデッキの内容とは
無関係ですので割愛しています

北海道オーディオフェアの取材記事が
掲載されていまして
各社のブースの写真が載っています
その中でアイワのブースの写真がありました
左側にオープンリールデッキが5台ほど並んでまして
その右側の下の段
これがステレオカセット
オートチェンジャーTP-1018 ですね
その右側にあるのがTP-1009です
なんか下の方見るとね矢印がありまして
ただいまこの機種で演奏中と書いてある
ように見えます
この北海道オーディオフェアが開催されていたのが
2月20日から25日ということですので
まだ試作段階だとは思いますが
この時点で動作する試作機ができていたということになりますね
販売間近といったところでしょう
そして次がラジオ技術6月号
この6月号には非常に重要な資料が含まれてい ました
ラジオ技術1968年6月号
昭和43年6月1日発行ですね
裏表紙 TEAC
この中に折り込みのページがあるんですね
この折り込みページ3ページにわって市販ステレオ
4トラックテレコカセットテレコ一覧表という形で
市販されているテープレコーダーが
一覧表になっています
1ページ目は上の写真を見るとすべて
オープンリールレコーダーですね
で1ページ目の表の中にアイワがあります
表を拡大してみると
ありましたね TP-1009
備考の欄を見ると
カセットテープデッキとなっております
こちら、裏
2ページ目ですね 上の写真を見ると
左から2番目 アイワ TP-1009 写真入で載ってますよね
それ以外の機種は全てオープンリールとなってます
じゃ3ページ目もね
3ページ目も写真は全てオープンリールデッキですね
で表の中にティアックがあります
拡大してみますと
全て7号のオープンリールデッキですね
この時点でカセットデッキA20はまだ
登場していません
ということで早くもアイワ TP-1009の方が早いという結論が出てしまいましたけども
じゃあTEAC A20は いつ発売なんだというところが
気になりますんで引き続き見ていきたいと思います
ちなみにこのラジオ技術の6月号は
TEACが大暴れしてるんですよ
ちょっと簡単にご紹介していきましょう
先ほど裏紙にもTEACのオープンリールの 広告が
ありましたけどもその製品がこちらですね
TEAC A-2050 TEACが新開発したワンモーター
オープンリールデッキですね
ワンモーターで全てのメカを駆動することによって
低価格化を実現した非常にお買い得感の高い
オープンリールデッキとなってるようですね
ということでこのグラビアページで
まず2ページ分使ってます さらに特集記事がなんと
8ページにも渡って紹介されてるんですね
すごいですよね でさらにTEACがカセット用の
テストテープを発売したんですね
これが国産初のテストテープということで
こちらも3ページに渡って紹介されています
でさらに広告が2ページ 先ほどの
裏表紙も広告ですから広告も3ページ分
あるということで本当にティアック一色と
言っていいぐらいの6月号なんですが
奇しくもアイワのカセットデッキの方が早いことを
証明している6月号でもあったということになります
続いてラジオ技術7月号ですね
まずはラ技アンテナのページ こちらではTEACの
新製品発表会があったということが伝えられています
5月の10日にホテルニューオータニで
新機種の発表会があったと
その中で先ほどのワンモーターオープンリールデッキ
A-2050とかステレオカセットデッキA20
インテグレーテッドアンプAS200などが
紹介されましたと 合わせて9機種の発表が
あったということですね
でA20については本号グラビア参照ということで
そちら見てみましょう
1968年7月号ですね
TEAC A20グラビア2ページを使って
内部写真などが公開されてるという形ですね
ただ、2ページ目の上の段のヘッドの
拡大写真を見てみますと
まだヘッドギャップの部分がむき出しの状態になって
ますね いかにも試作機という感じですので
5月10日の時点ではまだ動く形にはなっ
ていないのかなということが推察されますね
ま発表会ですのでそういった特殊な状況
のものを持ち込んでる可能性はもちろん
否定できないですけどもね
さらに無線と実験の7月号でもTEACの新製品 こちらは
4機種ということですけどもその中にA20入ってますね
ただ文章中にもあるんですけども新製品の発表が
あったということでまだ発売ではありません
さらに電波科学の7月号でもティアックの
カセットテレコということでさらっと紹介されてます
続いてラジオ技術8月号ですね
1968年の8月号
今度はTEAC A20の記事が掲載されてます
なんと6ページに渡ってですね
でもこれラジオ技術の記者が書いたものではなくて
ティアックの技術者が書いたものですね
TEACの開発2部2課の方が書いた記事
ですね
でこの最初のページ222ページですね
1番左の段落の下から4行目のとこ見ていただくと
「既に数社の製品が市場に見受けられるようですが」
とあります
この時点でティアックの技術者もすでに他社の
カセットデッキが存在することを認識しているわけです
ですのでこの時点では国産初を謳おうなんてことは
考えてなかったと思うんですけども
どこで狂ってしまったんでしょうね
このラジオ技術の7月号8月号の大々的な
A20の記事があったからでしょうか
9月に入ると無線と実験、音楽の友に相次いで
TP1009の広告が掲載されます
無線と実験の1968年9月号ですね
ありました
カセットステレオテープデッキTP-1009
の広告ですね
昭和43年9月1日発行
音楽の友
昭和43年9月1日発行
同じ広告ですね
でこの広告は無線と実験10月号
音楽の友10月号にも掲載されて います
掲載の依頼をかけたであろう7月の時点では
もうすでに販売してますので
特に新製品などの表記はありません
そして音楽の友10月号にナショナルカセットデッキ
RS266Uの広告が登場します
こちらは新発売ということですね
そしてラジオ技術の10月号なんです が
10月号 1968年10月
近日発売ですね まだ売ってないですね
そうなんですね 10月号ですからまあ9月の時点では
近日発売ということで
まだ販売はされていなかったようです
ラジオ技術10月号では第17回全日本 オーディオフェアの模様も取り上げられていまして
4月号の北海道オーディオフェアの時にも出ていた
アイワのステレオカセットオートチェンジャーが
再び展示されてい ますね
そしてラジオ技術にもナショナル カセットステレオデッキRS266U新発売ということで掲載されてます
こうなる とTEAC A20、2番手ですらない感じが出てきてますよね
そして11月号では何も音沙汰がなく
12月号ですね TEACの広告 掲載されてます
ようやく新発売ですね
ま ただ申し訳ないんだけどページをめくると
アイワTP-1018カセットステレオオートチェンジャー
ついに発売になりました もうアイワのほうは
もう次行ってますよって感じですね
本当申し訳ないんだけどティアックは国産初ではないです
でさらにこの12月号では
内外ステレオカセット8種の特性測定ということで
カセットデッキの特集が組まれてます
ま一般的にカセットデッキと言いますと
アンプを内蔵してるタイプは除外されるんですけども
まここではアンプを内蔵したタイプのものも一緒に
取り上げて性能を比較するという
そういう特集になってますね
電波技術協会による公正な測定結果のようですので
ちょっとアイワとティアック並べて比較してみましょうか
一応カタログスペックではアイワのTP-1009
ワフラッターが0.3%以下 TEACは0.2%以下
となってるんですが、測定結果を見ると
アイワの方がワウフラッターが少ないですね
これ当然の結果じゃないかと思うんですよ
アイワはカセットレコーダー1966年から作りはじめて
すでに3年目ですよね
もう12 月ですから3年目も終わりに
近づいてるわけなんですけども
ティアックはこのA20が初めての
カセットレコーダーなんですよ
やはりここは経験の差がものを言うと思うんですね
実際私が持っているTP-1009も
ワフラッターあまり感じられませんからね
で周波数特性を見るとA20の方が若干 高域が伸びているように見えますね
まこれは後発ですから録再ヘッドもより
新しいものが搭載されてるでしょうしね
そこは有利なんじゃないかと思います
と思ってい たらスイングジャーナル12月後号
こちらにTP1009の新しい広告が掲載されてまして
こちら見ますと周波特性が15,000Hzまで
伸びてるんですね
でワフラッターも0.2%以下に改善されてます
これおそらく録再ヘッドを新しいものに
変えたんじゃないかと思うんですね
4月に発売したとすればもう半年ですからね
その間に録再ヘッド 研究開発が進んでいたと思いますので
おそらく新しいタイプの ヘッドに
変わったんではないかと思います
これ回路を見直したりいじったりすることでこんなに
周波数特性伸びることは普通ないですからね
あったとすれば元の回路がよっぽどヘボだったって
ことになっちゃいますんで
回路でこれだけ周波数特性伸ばすってことは
ちょっと考えられないので録再ヘッドしかないですよね
おそらく録再ヘッドが 新しいものに付け替えられて
12月以降は特性が良くなってるということだと思います
私が持っているものももしかしたら
こちらの後期のタイプかもしれませんね
続いてカタログについてなんですけども
この頃のアイワのカタログってほとんど
手に入らないんですよ
おそらく私たちが目にすることの
できる中で一番古いのが
ビデオ工房トパーズさんが掲載してくださってる
アイワのカセットレコーダー総合カタログ
こちらになると思います
でこちらのTP-1009を見てみますと
周波数特性が31.5から1万5000Hzとなっていますので
後期型ということですね
おそらくこのカタログは1968年の11月から12月頃に
印刷されたものだと思われます
こちらは私が持ってる中で1番古い
カセットレコーダー総合カタログですね
おそらく 1969年だと思います
やはり周波特性は31.5から1万5000
このカタログからようやく
日付が分かるようになりまして
これは71年6月23日現在のものですね
このカタログは後継機であるTP1100が載ってます
こちらのバイク乗りのお姉さんのものが
71年8月25日のものですね
そしてティアックのカタログも見ていきましょう
まずは1968年新製品発表会の時に使われた資料ですね
ラジオ技術の7月号で紹介されていた5月10日の
ホテルニューオータニでの新製品発表会の資料ですね
9機種載ってます
A20も載ってますけども
つまみの金属質の部分が大きいですね
それとピアノタッチのボタンにそれぞれ指で
押しやすいようなくぼみが付いてますね
これは実際の製品とは違い ますので試作機ですね
日付も0568ということで68年5月
ですね
でこちらは同じ68年5月の営業マンが持ち歩くための
資料ですね B5の大学ノートのサイズになってます
でこちら 5月の時点ではA20は乗っていません
そしてこちらが同じく68年6月の営業マン
持ち歩き用の資料ですね
でこちら表紙にティアックローン
下に富士銀行ってなってますね
この1968年ってローンが始まった年なんですね
割賦販売とか月賦とかね
当時5歳でしたから意味が分かりませんでしたけど
よく大人がゲップゲップって言ってましたよね
ゲップで買うってね ゲップで買 うってなんかね
子供にはちょっと本当意味わかんなかったですけどもね
TEACに 限らず オーディオに限らず車でもエアコンでもカラーテレビでもみんな
ゲップで買うっていうねそういうシステム
が始まった年なんですね
クレジットカードも普及期を迎えている段階だと
思います
JCBなんかね商店街のアーケードに やたらJCBの
マークが目立ってたりした記憶ありませんかね
そういう時期のもの ですね
でこれを見ますとA20載ってますね
まあ新製品発表会で発表しましたんで
それは当然といえば当然なんでしょうけど
実際には製品はできてないんですよね
営業としては売りたかったでしょうけどもね
そしてこちらが1968年8月のA20単品カタログですね
近日発売 8月の時点では
まだ発売してないということです
その後の単品カタログも持ってるんですけども
もう1970年のカタログになってしまいますんで
実際いつ発売になったのかカタログからは
測り知ることができなかったんですけども
ま雑誌を調べた結果発売にこぎ着けたのは
11月から12月でしょうね
となるとJASジャーナルの1969年から発売という文章も
あながち嘘ではなかったのかなという気もしてきますね
ただそれはA20の話であって アイワTP-1009は
遅くとも5月には店頭に並んでいたことになりますので
もうこれはどう考えても
アイワが国産初のカセットデッキですよね
ちなみに松下のテープレコーダー総合
カタログもありまして
これは68年8月 現在のものです
ラジカセやテープレコーダー
オープンリールがメインで
カセットデッキは1番 最後の方にちっちゃい扱いで
申し訳程度に載ってる感じです
これね もう見た目はなんかデッキっ
ぽくちょっとかっこよく作ってありますけど
メカがもうテレコ用のメカなんですよね
すからワウフラッターも0.5%ぐらい ありますし
こんなメカでティアックより先に出したからってね
まったく威張れないですよね
ラジオ技術12月号の
内外ステレオカセットテレコ8種の特性測定
っていうのにも出てきませんでしたけど
やっぱこれ性能が悪いから出せなかったんじゃ
ないかと思うんですよね
すので私としてもこれはカセットデッキとしては
ちょっと認めたくないですね
カセットテレコのデッキみたいなバージョンってことで
スルーしていいんじゃないかと思いますけど
以上の話をまとめますとこのように なります
まぁただアイワのTP-1009の情報が
ちょっと少なくてですね
発売時期もいまいち明確にならないですので
次回完結編ということでちょっとまた別な角度から
調査を進めたいと思います
お楽しみに
最後までご視聴いただきましてありがとうございました
ではまた

次回 源流カセットデッキ探訪記 最終回
1009 国産初はこちらだ! お楽しみに
あったよこれだよ

#aiwa #カセットデッキ #国産初 #teac




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