AA-15X
1978年3月発売 16,000円
AA-15Xの中軸を成す半導体は、日立のモノリシックパワーIC、日立HA1350が採用されました。
AA-15Xの主な仕様を見ると周波数特性は20~20000Hzとずいぶん控えめに設定されていますが、ICのデータシートを見ると周波数帯域幅は5Hz~120KHzまであり、10W,THD0.1%でも10~20000Hzとなっていますので、1977年時点のICがどれだけ優れていたか、これを採用しない手はない、ということだと思います。
安価でも十分な高音質が期待できます。
とてもシンプルなアンプですが、唯一の特徴として2系統ある入力端子のひとつがミニジャックになっており、さらにライン入力とスピーカー入力の切替スイッチがついています。
これは先にも書いたとおり、AA-15Xはラジカセのオプションとして設計されているため、LINE入力だけでなくラジカセのスピーカー出力を接続することも想定した親切設計となっています。
また、L-Rバランスつまみを手前に引くとモノラルになるという、これもあまり見かけない機能が用意されていました。
AA-15Xが発売された1978年当時は、まだまだモノラルラジカセがたくさん出回っていた時期ですので、モノラルをつないでもつまみひとつで両チャンネルのスピーカーから音が出る、という親切設計だったのかな、と思います。
さすがアイワ設計陣!と思わず唸ってしまいました。
アンプICのデータシートを見ると、小出力時には十分な性能を持っていることがわかります。
アンプICの能力的には20Wの出力が得られますが、アイワは15Wとしています。
限界まで増幅すると歪率が悪くなるので、歪の目立たない領域を表示しています。
実際、一般家庭ではそのような大きな音はまず出さないと思いますので、十分良質な音が楽しめるはずです。
そこで最新デジタルICを使ったD級アンプと比較してみることにしました。
さて、結果や如何に。
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