大変長らくお待たせいたしました。
源流カセットデッキ探訪記 完結編をお届けいたします。
わが国初のカセットデッキとしてカセットの普及活動にも貢献していたことやTEACのラジオ技術至上主義まで赤裸々に
今回は電機業界のナンバーワン業界紙である
電波新聞を調べました。
この調査により、明確に発売時期に差があることがはっきりしました。
こちらのブログではその中でも核心に迫った資料を掲載いたします。
●資料
1968.3.28 P15 アイワ ステレオカセットデッキ TP-1009 を発売
電波新聞 1968年3月28日 15面 アイワ ステレオカセットデッキ TP-1009を発売
※ 電波新聞は電機業界に最も精通した業界紙です。
電波新聞 1968年3月28日 15面 アイワ ステレオカセットデッキ TP-1009を発売 記事部分切り抜き
※電波新聞にこれだけの紙面を割いて掲載されるということは、一定の知名度を持って電機業界に君臨していることを表しており、嘘で気軽に掲載されられるようなものではなく、しかも国産初を謳うにあたり確実に4月に発売される見識を持って記者も記事を掲載していることが伺えます。
読みやすくなるように文字を拡大して打ち直しています。アイワ愛です。
1968.4.13 P16-17 カセットデッキ各社首脳を招いての座談会
電波新聞 1968年4月13日 16-17面 カセットデッキ各社首脳を招いての座談会
電波新聞 1968年4月13日 16面 座談会でのアイワ池尻社長コメントとその要約
1968.5.30 P15 ティアック、ステレオカセットデッキA-20 ほかを発表
電波新聞 1968年5月30日 15面 ティアック、ステレオカセットデッキA-20 ほかを発表
※ティアックはオープンリールでは最大手ですが、特に目新しい製品ではなかったので、紙面もこの程度に収められました。
電波新聞 1968年5月30日 15面 ティアックA-20記事部分切り抜き
※電波新聞にとってすでに一番手ではないカセットデッキの記事ということもありますが、そもそもがまだ発表段階であり発売時期未定なので扱いも小さい。
前回の記事
国産初デッキ アイワ TP-1009 TEAC A-20より発売が早かったことを証明すべく調査を行いましたがまぁぜんぜん早かったです。 ②雑誌・カタログ調査編 参考資料の画像あり 国産初の証明 – 上行工房
こちらの資料もあわせてご覧いただければ、日本で最初のステレオカセットデッキはアイワTP-1009であり、ティアックA-20ではないことがはっきりおわかりいただけると思います。
ていうか、ほかでもない電機業界を知り尽くしている電波新聞の記者がTP-1009が初だって言ってるんですから、間違いないです。
● 電波新聞の記事をテキストに起こしました。
アイワ、国産初のステレオカセットテープデッキ TP-1009を発売 記事全文 – The Oldest of Stereo Cassette Tape Deck – 電波新聞1968年3月28日15面
★字幕データ
はいウェイク工房です
大変長らくお待たせいたしました
源流カセットデッキ探訪記 最終回
1009 国産初はこちらだ!
をお届けしたいと思います
それで本題に入る前に
Googleの検索結果を見ていただきたいんですけども
国産初のカセットデッキで 検索をかけると引き続き
1番上に表示されてるのはTEAC A20なんですけども
なんと2番手に私の動画が表示されるように
なってきました これまさしく皆さんが
たくさん視聴していただいたおかげですので
本当にありがとうございます
この調子で1位獲得できないかななんて思ってますけど
そこは難しいですかね 今回の第3弾で
はずみがつけばいいななんて思ってます
それで1週間ぐらい経った時に
MicrosoftのBingでも検索して
みたんですけども なんとこちらは1位に
アイワTP-1009が表示されました
お、さすがBing 裏でチャットGPTが動いてるので
そのおかげかな~なんて思いますけども
反応が早いですね ま文章の方も私が書いた
概要欄まんまという感じですので
それで画面の下の方にアイワTP-1009の特徴は
なんていうボタンが出てきたんで
気になったんでちょっと押してみました
オーディオの足跡の文章と私が書いた文章を
混ぜたような内容になってますね
そつなくまとまってるなっていう感じです
どこで買えますかっていうのも押してみます
中古市場やオークションサイト
アンティークショップやオーディオ専門店
まそう簡単に見つかるもんじゃないですけどもね
さらに他にも国産初のオーディオ機器が
ありますか?というボタンが出てきたんで
押してみましょう
もちろんです!ときました
がっかりですね
国産初のステレオカセットデッキはTP-1009だと
言っていたその舌の根が乾かないうちに
TEACの A20 国産初のステレオカセット
テープデッキと書いてありますね
それにこれ、世界初のコンパクトディスクプレイヤー
パイオニアみたいに見えちゃうけどそうでしたっけ?
結局のところ情報を寄せ集めてきてるだけで
正しいかどうかを判断はしてないですよね
しかも先ほど改めてBingで検索し直してみたら
またティアックに逆戻りしてました
ということは瞬間的にTP1009話題になったんで
候補の1番上に出してきた
というだけで 正しいから
差し替えたということではないようです
また元に戻しちゃうあたり非常に残念
ですね がっかりです というか
AIはまだまだですね ま恒久的に
取り上げられるように頑張りたいと思います
それと前回のラジオ雑誌を調査していて
気づいたことをちょっと共有しておきたいと思います
ティアックって ラジオ技術では
本当にたくさん取り上げられてるんですね
オープンリールデッキに関しては赤井と人気を二分する超有名メーカーですから
紙面を賑わすのは当然なんですけども
A20もまだ発売前なのに随分取り上げられてますよね
それに10月号の表紙なんか インテグレーテッドアンプA200表紙になってますからね
なんかラジオ技術だけ見てると
ティアックってオーディオ総合メーカーなんだな~
みたいな感じなんですけど
でも 現実にはオープンリル以外はあまり
取り上げられなかったメーカーだと思うんですね
で、それはラジオ技術にたくさんの広告を
掲載していたことと無関係ではないと思うんですよ
やっぱりラジオ技術社だって
広告たくさん出してくれる会社の方をね
ま贔屓するつもりはなくても ちょっと
やっぱりいい目で見てしまいますよね
そういう部分はあるかと思うんですよ
で今回それがはっきり分かったのが
ラジオ技術以外の無線と実験とか電波科学とかを見ると
TEACってほとんど出てこないんですよ
あの例の5月のニューオオタニの新製品発表会
その時はさすがにどの雑誌も取り上げてましたけども
それ以外はもうほとんど出てこないですね
まぁその辺にティアックの
会社としての姿勢が見えるなという感じですね
ラジオ雑誌最大手であるラジオ技術に一極集中、
集中と選択っていう感じで広告を掲載していた
という感じですね
一方のアイワは比較的万遍なく広告を出してる感じです
ただラジオ技術にはどういう訳か分からないんですけど
1966年頃から広告を一切出してないんですよ
何か確執があったのか何か
ちょっとそれはもう全くわからないですけど
なぜか出してないんですね
そういういうこともあって国産初のカセットデッキ
出したのに取り上げてもらえないみたいなところ
あったのかも知れないですね
浮世の沙汰も金次第じゃないですけど
ただなんで国産発のカセットデッキなのに取り上げて
もらえなかったのか まラジオ技術だけじゃなくて
電波科学でも無線と実験でも取り上げてないですからね
なんでかな~と思ったんですけど
どうも同じ時期(4月)にソニーとか
三菱、松下各社から新製品が出てるんですね
で新製品紹介のページなんか見ても
そういう大手各社の新製品で賑わっちゃってましたんで
まそれでアイワはちょっと
弾き出されちゃったかなと そんな感じがしてます
まタイミング悪かったかなと
その点5月に新製品発表会を開いたティアックは
これはなかなかの策士かも知れないですね
色々調べていく中でそんな感想を持ちました
ちょっと余談でした
あと初歩のラジオとか一般紙ね
いくつか買ってみたんですけども
これ当てずっぽでね 4月に発売されたんだから
5月号とか6月号ぐらいに載ってるんじゃないかなー
載ってたらいいかな~という思いで
買ってみたんですけどもこれは全くの空振りでした
といったところで本題に入っていきたいと思います
こんにちは 源流カセットデッキ探訪記のウェイクです
ウェイク警部の捜査はまだまだ続きます
今日はこんなところへ来てみました
国立国会図書館ですね
国会図書館 通い詰めました
雨の日も
風の日も
晴れて穏やかな日も
病める時も 健やかなる時も
貧しき時も 貧しき時も 貧しき時しかないけど
アイワ愛を誓いますか誓います!
みたいな感じです
はい 国立国会図書館 です
見回すと、国会議事堂がありますね
早速中へ突入していきましょう
目指すは新館の新聞資料室です
お分かりの方も多いと思うんですけども
この源流カセットデッキ探訪記
限界ニュータウン探訪記の吉川さんの影響を
受けています
ちょうど私 ラジオ雑誌で過去のTP-1009の情報を
探してる時にたまたま吉川さんの動画見たんですよね
吉川さんの場合は調査対象が不動産ですので
登記簿とか地積図とかをよく引用されてますけども
その中で過去の新聞の縮刷版をよく引用されてますよね
それ見ていて あ、これだ!
とか私も思ったんですよ
そうだ過去の新聞も調べてみようと思い立ちました
それで電機業界の業界紙といえば「電波新聞」
というのがあるんですね これ私も業界にいる時は
よく読んでました いろんな業界で業界専門紙って
ありますけども 電機業界といえば電波新聞です
吉川さんの動画見ていて急に
頭の中で結びついてもうこれは調べるしかないと
でどうやって調べたらいいんだって
それを調べてみると国会図書館に行けば
見られると まそういうことが分かったので
というわけで国会図書館に来てるわけです
でもねこれやってみるとすごい大変でした
新聞1ヶ月分見るのに
だいたい2時間ぐらい かかるんですよね
で普段は本業があるもんですから
やっぱなかなかねそんなに時間 取れないですし
いちど休みの日に3ヶ月分
まとめて見たことあるんですけど
本当に6 時間ぐらいかかって
もうちょっと意識が朦朧としてきますよね
そうなってくると 細かい見出しなんかもう
見落としちゃってるかも知れないんで
正直見過ごしちゃった 記事も
あるかもわからないんですけど
まあ大事なところは拾ってきたと思いますので
ご覧いただきたいと思います
それではこちらも時系列で見ていってみましょう
まずは1月1日元旦の特集記事ですね
年末は大体その年の総括をするような
記事が多くなるわけなんですけども
年が明けて今度は今年を占うような記事が
多くなってきますね
日本国内では1967年から
カセット レコーダーが増えてきて
今年68年はさらに躍進するであろうと
そういう予測が 立っていますね
特にカセットのカーステレオ化と
ホームオーディオのカセット化にも
期待が寄せられている
そういう記事になっていました
そして44面
元旦からアイワの全面広告の記事が載っていました
元旦ですからまほとんどが1967年に発売された
テープレコーダーが載っている形になります
中でも注目はステレオカセットレコーダーの
TP-1004ですね
次が1月16日の一面ですね
アイワがステレオ カセットオートチェンジャー
TP-1018を発表したという記事が載っています
発売は 6月を予定ということなんですけども
世界初ということで1面を飾ってい ます
1月24日には4面5面の見開きで各社のカセットテレコ
メーカーの動向について特集が組まれています
店頭の写真を見てもアイワとクラウン目立ってますね
記事の方を見ていくと日本コロンビアのステレオカセットテレコ
コロンビアが意外と動きが早かったですね
そしてアイワがTP-728の広告を出してますね
平置き型のカセットテレコがほとんどの中にあって
いち早く縦型でプッシュボタン式のメカを搭載してます
このメカを作ったことが後のラジカセスタイルを
作り上げる礎になってますよね
上の記事を見るとこの縦型プッシュボタン式の
スタイルはテレコ史上初ということです
その下のクラウンマイカセットF
あまり知られてないんですけどもこれが
国産初のラジカになります
クラウンも買収されてしまいましたからね
一応私が代弁しておきます
それでこの見開きの右下の方に
カセットテレコの一覧表が掲載されています
この時点で国産のステレオテープレコーダーは3機種
アイワのTP-1004 コロンビアのTRC-160
それとクラウンのCSC-9350M
これもあまり知られていないんですけども
実はこのクラウンのCSC-9350M
ステレオでFMステレオチューナーも内蔵してるので国産初のステレオラジオカセットと言えます
正直私もクラウンはあまりよく
知らなかったんですけども
高く評価すべきメーカーだと思いますね
さあそして皆さん、注目です!
3月28日15面 来ました! あったよこれだよ!
カセットステレオテープデッキ アイワが2万円台で
大きい見出しで紙面を飾っています
これを見た瞬間アルマゲドンのテーマ曲かかりましたね
あどわなくろーずまあーいずってね
アルマゲドンのテーマ曲かけたいくらいなんですけど
著作権の問題がありますんで
皆さん心の中で演奏してください
目の悪いじじのために文字を拡大して
打ち直してお届けします
カセットステレオテープデッキ アイワが2万円台で
アイワ(池尻光雄社長)は兼ねてから
国内販売の準備を進めていた
カセットステレオテープデッキ
TP-1009(現金正価2万9800円)と
ICを使ったコンパクトカセットテレコ
TP-726(同3万2000円)の2機種を
4月から発売する
カセットステレオテープデッキ TP-1009は
この種のものでは我が国で初めて発売されるもの
音楽の録音再生がステレオででき
手持ちのステレオアンプに接続すれば
ホームステレオとして使える
またデザインも側面にウォールナットを使った
卓上型オールプッシュボタン式のもので
一時停止装置 3桁のテープカウンター
ヘッドホンジャック付きなどの特徴を備えている
カセットテレコのステレオタイプのものは
高度な生産技術を要することと
レコ―デッドテープの普及が出遅れているため
あまり発売されていないが
同社が昨年7月ステレオコンパクトカセット
TP-1004(29500円)を発売して以来
日本コロンビア、クラウンなどから
次々と売り出されているが
ステレオデッキタイプのものはTP-1009が初めて。
まこの辺にしときましょうか
まあこれは提灯記事でもなんでもない
電機業界のナンバーワン業界紙である
電波新聞の記者が書いた記事ですので
非常に信頼に値するものだと思いますが
いかがでしょうか
これまでラジオ雑誌の調査で 遅くとも5 月には
発売されていたであろうことは確認できていましたけど
これで4月に発売される ということで時期もはっきりしたと思います
TEAC A20は5月に製品発表会を行い、
8月には近日発売のパンフレットを配布し、
新発売の広告は12月になってしまって いることを考えると
アイワTP-1009の方が明確に早いことが証明されたと思い ます
ということでこれで終わりにしても
良かったんですけども まティアックの動向も気になりましたんで
引き続き調査をしています
今回取り上げた記事以外にもご紹介 したいものは結構あったんですけども
長くなりますんでそれらはまたの機会にご紹介 したいと思います
この後は関連性のある
記事だけを少し流し気味にご紹介していき たいと思います
カセット人気の高まりを受けて
電波新聞 4月13日に第2部ということで
カセットを含めたカートリッジ式テープレコーダーの
総力特集を組んでいます
16面17面の見開きでカセットテレコの
メーカー各社を招いて座談会を行っています
この時点でティアックはまだカセットありませんので
呼ばれていませんね
出席者の欄を見ると
アイワの社長 池尻さん、当然呼ばれてますね
未来の私たちからは想像もできないんですけど
この時点ではソニーもまだ呼ばれてないんですよね
この写真の人物が相の社長池尻光夫さんですね
なんか写り悪くてよくわかんないです
座談会会場の写真を見ると池尻さん
上座の真ん中に座ってますね
そりゃそうですよね 国産初のカセットレコーダー
国産初のステレオテープレコーダー
そして国産初のステレオカセットデッキを作った
メーカーですからね
電波新聞社だってこの人の話を一番聞きたいでしょうね
その池尻さんの発言はこの辺りですね
写真がコロンビアの常務になってますんで
ちょっと入れ替えて整えます
発言を抜き出して写真を入れ替えました
でもちょっと長いんで要約していきます
アイワは1964年にマガジン50方式の
TP707を独自に開発しています
1965年の1月にフィリップスと
コンパクトカセット規格で提携しています
いち早く使用権の無償許諾を獲得して
1965年から生産を開始しています
1965年からヨーロッパ
67年からはアメリカでも販売を開始しています
1968年にはRCA、マーキュリーにOEM
そしてアイワブランドでも輸出しています
日本国内では1967年には3機種
TP-720、TP-728、 初のステレオテープレコーダー
TP-1004を発売しています
1968年は9機種を予定してましたけども
ラジオ付きのTPR-101、TPR-103
オートチェンジャーTP-1018
そしてステレオデッキがTP-1009
超小型ICテレコのTP-726
カーステレオTP-1015
で格安テレコのTP-736とTP-739
惜しいですね8機種でした
続く19面も座談会の続きになってまして
特にスピードに関しての意見交換が
活発に行われたようですね 語学や会議用に
半分のスピードのものが欲しいとか
高音質音楽用に倍速のものが欲しいといった
意見交換がなされているんですが
未来の私たちは知ってますよね
結局フィリプスは認めなかったんですね
でもそれで正解だったと思います
そして21面ではカートリッジ式
これはカセットだけじゃなくて
4トラック8トラックなども含めた
音楽テーププレイヤーの一覧表になってます
当然他はどうでもいいんでカセットの部分に
注目してみましょう
上から見ていきますと まず松下電器 RS266U 29800円
例のテレコ用メカを使ったワウフラッター0.5%のやつ
アイワ TP-1009 29800円
Philips EL-3312 48000円 この3機種ですね
ちなみに松下のRS266Uは未発表です
電波新聞の4月5日号に広告は出していますけども
特に発表もなく突然の広告という感じですね
アイワ TP-1009は1968年3月28日の電波新聞で発表し
4月から発売
Philips EL-3312は1967年発売になってます
まぁただ 誰も 言わないんですけど
EL3312ってアンプ内蔵なので 本当は
モジュラステレオなんじゃないかと思うんですけど
ラジオ技術の測定結果を見ても性能がいい ですからね
評論家が崇め立て祭るのも無理はないかなというところ
ラジオ雑誌の調べによると松下のRS266Uは
実際のところの発売は8月だと思われます
それとモジュラーステレオを含めてもいいのであれば
アイワのTP-1004 29500円
こちらはスピーカー付属でステレオセットという形に
なってますけども 1967年に発売してます
それともう1つTP-720 ラジカセスタイルの
ステレオプレイヤーなんですけども
録音はモノラルなんですが こちらも1967年発売です
まぁそれらは除くと考えてもTP1009、
アイワとしては3機種目のステレオになりますんで
技術的にも熟成が進んでいるということになります
で くどいようですがこの時点で
TEAC A20は登場してません
そして一覧表の裏 22面ですね
こちらにはアイワの全面広告が載っていました
これだけ揃っているのはアイワだけですってなってますけども
確かにこの時点ではカセットのラインナップはアイワが一番多いですね
さあそして5月30日の15面ですね
ようやくティアック登場です
もう5月の10日ぐらいからずっと目を皿のようにして
ないな~っていう感じで調べていってようやく5月30日
TEACの新製品が 掲載されています
発表会は5月10日だったんですけども
まー発表だけで発売時期が明確じゃなかった
からなんでしょうかね
随分冷たい扱いだなーと思いました
しかもA20に関してはもたったこれ だけです
ちょっとかわいそうになっちゃいました
確かにいつ発売なんですか~と聞いて明確に回答がないようだったらこういう扱になるのかも知れませんね
でこれ私 思ったんですけど
新聞社として10日に発表があって30日に記事を掲載する
っていうのはなんかあったんじゃないかと思うんですよ
これもしかすると電波新聞社がTEACの発表を
待ってあげた可能性もありますよね
特にカセットデッキA20の 発売時期は
記者だったら気になると思いますんで
発売時期を明確にしていただければ一緒に掲載しますよ
っていうことで回答を待ってた可能性がありますよね
までも結局明確な回答が得られなかったんで30日に
掲載したっていう流れなんじゃ ないかなって思いますね
そうでないと新聞社が20日も掲載を遅らせる理由
ちょっと思いつかないですからね
まぁ これでもラジオ雑誌各社は7月号に掲載してますんで
ラジオ雑誌から見れば1ヶ月早く世間一般
に情報が公開されてることになりますんでね
まあでもラジオ雑誌が6月後に「速報」という形で
掲載する可能性も無きにしも非ず だと思いますんで
まここが限度だったのかなと そんな風に思い ます
6月24日の10面 アイワの全面広告ですけども
テープレコーダーの累計生産台数が 300万台を突破したという広告になっています
やはりカセットの出荷台数が一気に 伸びたことが
生産台数の押し上げに貢献したんでしょうね
7月16日の2面です
ティアックの国産初のカセットテストテープですね
やはり国産初となれば扱いが大きいようです
8月28日の7面
珍しくティアックの広告と思ったら
オーディオ用ではありませんでした
TEACは早い段階からコンピューター用の
データレコーダーに着手してたんですね
9月18日の11面です
1月に発表された
アイワのステレオカセットオートチェンジャー
TP-1018 6月に発売予定だったんですけども
3ヶ月遅れました
3ヶ月遅れましたがそれでも世界初ということですね
やっぱりこの時代にあのカセットテープの形状で
オートチェンジャー作るっていうのは
ハードル高かったでしょうね
アイワも遅れたかも知れませんけど
他社も追随することはできなかったってことですね
9月19日の6面
ナショナルテープレコーダーの全面広告ですね
カセット時代を独走 ってなってますけども
例のテレコメカを使ったカセットデッキは
ライナップから外れちゃったみたいですね
で代わりに新製品っていうことで
オープン リールレコーダーがちっちゃく載ってます
なんかわけわかんないですね
IC レコーダーも小さいんですけどもアイワのTP-726の方がより小さいですね
この3年ぐらい前にナショナルはテクニクスブランドを
発足させてますんで
いい技術者 はテクニクスの方に全部行ってしまったんでしょうかね
なんかチグハグな製品ラインナップになってしまって
ますよね ま どうでもいいんですけど
10月5日の4面 電波新聞で初めて
A20の写真が掲載されましたね
ニューヨークで開催されたショーに
出展されたことが伝えられています
これも発表記事ですので発売時期を示すものでは
ないんですけどもアメリカで発表したということは
クレームになってしまいますんで
ここから遠くない時期に
発売はしているのは 間違いないと思います
12月19日の1面 磁気ヘッドメーカーの
池尻電気の広告が掲載されてます
3面4面には磁気ヘッドの特集が組まれています
ここへ来て磁気ヘッドメーカー数社による
開発競争が活発化しているようですね
この ことがTP-1009の周波数特性の改善に
つがっているんだと考えています
最後に12月19日の15面
異色のステレオコンサートが開催され当時の若者 たちに
驚きを持って迎えられたことが伝えられています
アイワはカセットデッキで参戦
TP1009のカセットテープから流れる音楽が会場に
集まった若い観客を魅了した という記事になっています
この記事はニッポン放送の協賛でアイワカセット
コンサートの集いという題名で実施されたものが
記事になっているわけですが
前回の雑誌編で紹介した
TP1009の広告にも各地で行われた
ステレオコンサートの話題が載っていたん ですが
これのことだったんですね
やはりオープンリールとは違って見た目 ちっちゃくて
そんなにいい音が出そうもないカセットから
大ホールを埋めような高音質の音楽が流れてきたら
誰だってびっくりしてカセットが欲しくなる
そして爆発的な 普及を迎える
ということになっていったんだと思います
その普及の足がかりとしてTP-1009が
貢献していたということですね
まさに カセットデッキの金字塔
と言えるのではないでしょうか
といったところで源流カセットデッキ探訪記
締めたいと思います
最後までご覧いただきましてありがとう ございました ではまた
#カセットデッキ #アイワ #ティアック #aiwa #teac
コメント